戦後、日本政府・外務省が行った「棄民政策」。その裏切りに対する壮大な復讐劇!!
「大藪春彦賞・吉川英治文学賞・日本推理作家協会賞トリプル受賞!!」
当時(2004年頃?)、「帯」に惹かれて手に取った。
・・・本当におもしろかった。
やり場のない怒りを覚えた。
・・・そして、寝不足のまま仕事にいった。
【タイトル】 ワイルド・ソウル【上巻】・【下巻】
【著 者】 垣根 涼介
【ジャンル】 ハードボイルド
【内容紹介】
その地に着いた時から、地獄が始まった――。
1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。
だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。
絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。
そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。
そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す!
歴史の闇を暴く傑作小説。
【最も参考になったカスタマーレビュー】
クソまみれの唾棄すべき反吐の出るような戦後日本の外務省の姿勢、
苦渋を味わわされた日系一世、二世の怒り、話の根元はそこ。
読みながら怒りを覚えることでしょう。これは良く調べて作品を
練り上げていると思います。
た〜だ、この作品はそれだけじゃないすよ。ヒートアイランドとか、
サウダージ、午前三時のルースター等他の作品では見られない、
ただのバイオレンスだけじゃなく、主人公たちだけがカッチョイイ
わけでもなく、登場人物一人ひとり、立場の違う人間とその景色、
珍しく女性の成長と強さまで描き出す。
それぞれの思惑と、そこまで考慮された完璧な計画とトラップ、
めまぐるしい頭の回転。これはすべての作品に共通することですが…、
リアルな人物描写にこれまでにない人物たちの独自な、
あるいは地味な格好良さと強さを見てください。
ほんのチョイ役の登場人物までいい味がにじみ出てる、これはい〜い作品だ。
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