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今!読まなあかん本100選・・・時々、健康とか

読み出したら止まらへん!寝る間も惜しんで読んだ「珠玉の一冊」・・・・と、人生の折り返しを過ぎた管理人の健康について語るスレ

この本を読んでから、「野沢作品」を読み漁った。 ずっと読み続けたかったのに、残念です。

【タイトル】 深紅


【著  者】 野沢 尚

 
【ジャンル】 サスペンス・ミステリー


【内容紹介】
 

父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。

秋葉家を襲った一家惨殺事件。

修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま

大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも

同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが、

吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。

 

 

【最も参考になったカスタマーレビュー】

 

著者の作品は購入前に常に悩まされる。
本を手に取って作品紹介を読む。
重い 重そうだ。
たいていはこのパターン。


けれど類まれな筆力が一旦読み始めると

重さに投げ出すことなく、最後まで一気に読ませてくれる。

 

常に著者の作品に隠されたテーマとなっている家族。

 

それにメディア批判。

 

今回もそれは隠し味として存在。

 

メインは自力救済を禁じた法治国家という仕組みの中で

被害者の人権というものが如何に扱われているか。

 

そしてそこから生まれるゆがみ。

憎悪の自己増殖。

 

被害者遺族への感情移入を完璧にさせておきながら

加害者へのそれを直後にさせてしまう凄み。

 

立場が変わることで正義も変わる、

相手の立場にたつということの難しさ。

 

そしてそれが容易にできないのなら

せめて出来ていないことを悟って

安易な感情洞察は避ける方がより

傷が少ないということを教えてくれる。

 

秘めたテーマのもうひとつは案外 

連帯保証人などという摩訶不思議な

制度への問いかけかもしれない。

 

好みは大きく分かれるだろうが

様々なテーマ、様々な問題意識、

これを避けることなく

考えさせてくれることを評価したい。