重松さんらしくない「一切の救いがない」作品。
私が大好きな小説家のお一人である
日曜のホームドラマ「流星ワゴン」でおなじみの
重松清さんの作品。
重松さんの作品は全て読みお漁ってますが、
「裏切られます」・・・悪い意味ではなく。
とにかく重い。
でも、上下巻、一気読み
読了後、「疲れた」の一言。
【タイトル】 疾走 【上巻】【下巻】
【著 者】 重松 清
【ジャンル】 文学小説
【内容紹介】
広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化。
【最も参考になったカスタマーレビュー】
どこからどう歯車が違ってしまって、こんな過酷な人生を
送らなくてはならなくなったのか。
物語の間中どんどん落ちていく「シュウジ」を
なんとかしてあげたい!という思いで読みました。
「これはフィクションなんだから、」と時に思い返さないと、
どんどん引き込まれていつか「シュウジ」の人生を
背負い込んでいる自分がいました。
「ひとり」「言葉」「つながり」、人生を支えるいろいろな
キーワードが出てきます。作者は私達が通常はそこまで
降りていくことのない深いところにまで引き摺り下ろし、
絶望の中になにかを伝えようとしているようです。
上下巻で800ページ近いボリュームですが、
私は2日で読み終えました。読み終わった後、かなり引きずります。
忘れられない1冊になりました。
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